ゆびさきに魔法

ゆびさきに魔法

三浦しをん
文藝春秋 (2024年11月25日発売)
ISBN:9784163919195
本棚登録:140

作品紹介・あらすじ

育児中も、おじさんも、俳優も、ネイルのある毎日はいつだって幸せ クスリと笑えて胸温まるーー。しをん節炸裂! ザ・王道“お仕事”小説 あらすじ  月島美佐はネイルサロン『月と星』を営むネイリストだ。爪を美しく輝かせることで、日々の暮らしに潤いと希望を宿らせるーーネイルの魔法を信じてコツコツ働く毎日である。そんな月島のもとには今日も様々なお客様がやって来る。  巻き爪に苦しむも、ネイルへの偏見か...

感想・レビュー (6件)

安定のおもしろさ。星絵ちゃんがもどってきて良かった。コロナ禍前のおはなしだったね

さすが三浦しをん。

ネイルなんて全然興味なかったけど、ちょっとやってみたくなった。ネイリストの月島のもとに、星絵がやってきて、二人でネイルサロンを営んでいく日常。後輩の技術指導したり、経験を積ませるために他店に修行に行かせたり、そのくせ自信がなかったりして、月島がかわいい。 ごはんの描写も美味しそうだった! 「ないものねだりはするな」は、ひとに我慢と忍耐を強いて現状維持を優先させ、可能性や変革の芽を摘む危うい言葉でもある。

ネイリストが若いネイリストを雇って成長させる

やっぱしをんちゃん面白い

3/11読み終わり。とてもよかった!!やっぱりしをんさん、いい!星絵ちゃん大好き。ネイルサロンを経営する月島の、自分の自信のなさからいつも予防線を張って考えるとこや、隣の居酒屋の松永、月島のネイリスト友達や居酒屋のお客さん、商店街の人たちなど、全ての人の描写が温かくて、ホッとなる本だった。星絵ちゃんは「窓」というのが、ほんとその通りだと思った。あと、居酒屋の食べ物が全て美味しそう!