マザー・マーダー

マザー・マーダー

矢樹純
光文社 (2021年12月22日発売)
ISBN:9784334914363
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作品紹介・あらすじ

息子を溺愛し、学校や近隣でトラブルを繰り返す母親。 家から一歩も出ず、姿を見せない息子。 最愛の息子は本当に存在しているのかーー 歪んだ母性が、やがて世間を震撼せるおぞましい事件を引き起こす。 「男の子はいくつになっても、お母さんが大好きだからね」

感想・レビュー (2件)

初読みの作家さん。 読了後に背筋にヒヤリ冷たいものが走るイヤミス連作短編集。 各話それぞれ驚愕の結末が待ち受けているが、3話めからより不穏さが増し最終話で衝撃の伏線回収…そして驚愕のラストは更なる衝撃! イヤミス好きな方にお勧め。

ひとつひとつの話が最後に繋がってすっきり。 母親って凄い。色んな意味で。あと、子どもが産まれる前のこと、小さいときのこと、本当の母親の姿なんて一番近くにいてもわからない。人はみんなそうかもしれないけど、子どもと母親なんてずっと一緒にいるのにわからない。それが怖いし、お互い大事に思ってるからこそ見えないものもあるという不思議。みんなそうなんだろうなーと自分のことに置き換えても考えて読めて面白かった。