香君 下 遥かな道

香君 下 遥かな道

上橋 菜穂子
読者数: 94
発売日: 2022/3/23
出版社: 文藝春秋
ISBN: 9784163915166

レビュー (3件)

生物たちが香りでコミュニケーションをとっていることを軸に紡がれた、とても深い物語だ。 アイシャの母親の故郷であり、オアレ麦をもたらした世界はどんなところなのか、何故そことの行き来ができないのか、そこに新たな物語を見てしまう。

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植物の香りを材材にして繰り広げられる壮大な作品。着眼点が凄い。 オアレ稲という架空の植物を通して、帝国繁栄の継続の難しさ、香君と皇帝との関係、帝国と藩王の関係を上手く取り込んでいる。 作者の入念な準備、練り上げられたストーリーにどんどん引き込まれていく。

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最初はどうかと思ったが、やはり上橋ワールドだった。少し時間をおいてもう一度読み直さねば💖

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