レビュー (3件)
生物たちが香りでコミュニケーションをとっていることを軸に紡がれた、とても深い物語だ。 アイシャの母親の故郷であり、オアレ麦をもたらした世界はどんなところなのか、何故そことの行き来ができないのか、そこに新たな物語を見てしまう。
0
植物の香りを材材にして繰り広げられる壮大な作品。着眼点が凄い。 オアレ稲という架空の植物を通して、帝国繁栄の継続の難しさ、香君と皇帝との関係、帝国と藩王の関係を上手く取り込んでいる。 作者の入念な準備、練り上げられたストーリーにどんどん引き込まれていく。
0