登場人物の誰もが人間の嫌な部分をクローズアップされているようで、生々しさに嫌な気持ちになった。唯一良かったのは、誠実が弟を捜しながら結局自分を見つめ直して進んでいくことができたこと。
「悪い人もいいことをするときはあるし、良い人の頭の中にもずるい考えはあるし、強い人も傷つくし、弱い人がその弱さを盾に他人を攻撃することもある」 色んな人の見方があってそれにとらわれる必要ないなって思う本。 寺地さんの他の本も読んでみたい。