滅茶苦茶

滅茶苦茶

染井為人
講談社 (2023年5月10日発売)
ISBN:9784065314579
本棚登録:36

作品紹介・あらすじ

「最悪だ。もう逃げ場がない」三人三色の人生が転落しながら絡み合う、絶叫的ミステリー。 【話題作『悪い夏』『正体』を超える切迫感!】 仕事は順調、東京でシングルライフを謳歌する30代女性が始めた不穏な恋愛。下校中、不良に堕ちた元級友に再会した、とある北関東の高校生。老朽化したラブホテルを継ぐが経営不振に陥った静岡県在住の中年男。 刹那な現代をサバイブしながらも、孤独を胸底に抱える者たちの欲望に駆ら...

感想・レビュー (2件)

まさに滅茶苦茶な作品。ありえないストーリーだが、最後まで読むと面白い。コロナの話と合わせて三人の主人公が様々な事件を起こし、最後は繋がる。バカバカしいが何故か引き込まれる。

実に見事な滅茶苦茶ぶり。 コロナ禍で一変した日常により道を踏み外した3人の転落劇場はスリルも突っ込み所も満載。スピード感溢れ手に汗握る展開には終始ドキドキ。後半はノンストップで読了。身体だけでなく、精神も侵すコロナの恐ろしさを間近で見た思い。面白かった。