2025年2月21日
人の弱さと強さをいっぺんに詰め込んだ美しい小説。文の秘密が最後に告白される構成は、ミステリーのようでもあり構成が綺麗であった。最後の最後まで澱んだ沼の底ような重いストーリー展開であったが、最終的には更紗と文は気持ちで繋がり、その他の世界の全員に異端者として吊し上げられながらも幸せに暮らしている様子が晴れ晴れとしていて、2人以外の理解者である梨花がエンドとして締め括られているのも心理的にかなりハッピーエンドであった。
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凪良 ゆう