作品紹介・あらすじ
「前略 蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すら出来ないことでした」運命的な事件ゆえ愛し合いながらも離婚した二人が、紅葉に染まる蔵王で十年の歳月を隔て再会した。そして、女は男に宛てて一通の手紙を書き綴るー。往復書簡が、それぞれの孤独を生きてきた男女の過去を埋め織りなす、愛と再生のロマン。
感想・レビュー (4件)
◎離婚した男女の過去、気持ちの変化を文通で上手く表現。気持ちが前向きになる素晴らしい本
朗読の時間で聞いた。昭和の濃厚な香り。
若い頃ほ宮本輝さんの著作を結構読んだ。一番読んだのは「錦繍」だった。自分が思い悩んだ時によくこの本を手にしていた。私の中では最高傑作だと思っている。