作品紹介・あらすじ
最期を見据えた生き様から光を得る人生賛歌
舞台は、美しくもありときに恐ろしい顔を見せる海と島。3人のおじいさん=ジイの生き抜く姿と,そのジイから思いを受け取る人々の心模様をときに温かくときに激しくときに静かな筆致で描ききります。全3編の物語。
〇海神〜わだつみ
いじめが原因で不登校になってしまった小学四年生の優生。ある日、父の依頼で瀬戸内の島に暮らす曾祖父を訪ねることになる。死期が近いはずの...
感想・レビュー (2件)
瀬戸内海の島を舞台とした切なくも温かい3話の短編で、各話繋がりがある絶妙な構成。 美しい海、3人のジイの優しさと生き様に心洗われ満たされた。各ジイが語る言葉が深く胸に沁み入ってくる。タイトルの「ジイ」の響きが温もりがあっていい。特に最終話「波光」は胸熱。
