二人目の私が夜歩く

二人目の私が夜歩く

辻堂ゆめ
中央公論新社 (2024年4月22日発売)
ISBN:9784120057786
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作品紹介・あらすじ

この物語には、二人の「私」と、二つの「真実」がある。 結城真一郎氏絶賛! 読み始めて思った。「王道の辻堂作品だ」と。 読み終えて思った。「まんまと騙された」と。 昼と夜で、一つの身体を共有する茜と咲子。 しかし「昼」が終わりを告げたとき、予想だにしなかった「夜」の真相が明かされるーー。

感想・レビュー (2件)

最初の茜目線での第一章は「なんだか美化された話だなぁ…よくある感動ものの話なのかなぁ…」と思っていたのですが、第二章では話がひっくり返り、ここから、この物語面白い…!!と思いました。 第二章から、咲子さんの「人間らしさ」が滲みでていたのがよかったです。死に対する気持ちもリアルに感じて。高校時代の友達や先輩との事故前の確執も、そりゃ綺麗事だけじゃないよね、と。