まみ
2026年4月21日
腐女子読み赤江文学。 「禽獣の門」 能楽のシテ方S流家元の次男坊・春睦。 能を離れデザイン関係の仕事に勤めた春睦は、妻を連れて日本海の漁村を訪れる。そこで起こった衝撃的な出来事によって、運命が狂い始める。 日本海の島で、男に陵辱される妻と若き春睦。春睦はおそらく最後までは致してないだろうけれど、男同士の官能に目覚めた描写が耽美的。 「阿修羅花伝」 春睦の舞姿に魅入られた若き能面師の芸術への妄執と、その姉の情念を描く傑作短編。 春睦と雪政コンビが再登場する好きな作品です。 芸術への妄執は常識的な価値観をひっくり返す。ゾクッとしました。 能役者、究極の刺青師、バレーダンサー、人形師などの芸術家が登場する作品を次々と生み出す赤江瀑先生。耽美的奇伝的な禍々しさと美しさが同居する悲劇は余韻があります。
禽獣の門
赤江瀑
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