作品紹介・あらすじ
京大出の心理学ハカセは悪戦苦闘の職探しの末、ようやく沖縄の精神科デイケア施設に職を得た。「セラピーをするんだ!」と勇躍飛び込んだそこは、あらゆる価値が反転するふしぎの国だったーー。ケアとセラピーの価値について究極まで考え抜かれた本書は、同時に、人生の一時期を共に生きたメンバーさんやスタッフたちとの熱き友情物語でもあります。一言でいえば、涙あり笑いあり出血(!)ありの、大感動スペクタクル学術書!
感想・レビュー (3件)
ケアとセラピーについて、自らの体験をもとに考察。本来は内輪でしか共有できない生々しい話を、どうにかして、他者に伝えようとしている。円環とバラバラな直線の比喩もうまい。最後はあれよあれよという間に終わってしまって、ブラックの根源は経済原理にあるという結論は十分説得力がある訳ではないが、よく書いたと思う。
ただ居ること難しさ、いるとするのは違う、福祉の世界が商売になっていることへの疑問
東畑 3冊目
