作品紹介・あらすじ
須藤が死んだと聞かされたのは、小学校中学校と同窓の安西からだ。須藤と同じパート先だったウミちゃんから聞いたのだという。青砥は離婚して戻った地元で、再会したときのことを思い出す。検査で行った病院の売店に彼女はいた。中学時代、「太い」感じのする女子だった。五十年生き、二人は再会し、これからの人生にお互いが存在することを感じていた。
感想・レビュー (2件)
映画の予告編を見て興味が湧いて読書開始。 大人の純愛小説とした、もどかしい物語だ。登場人物も少なく分かりやすかったが冒頭は現実と過去が入り交じり3章目からが本作品の醍醐味になる。主人公は中学の同級生同士の青砥と須藤。ばったり会った2人は惹かれながら付き合って行くが須藤は大腸がんが見つかりリアルな描写もあったが2人の想いあう姿は若者の恋愛とは一味違う感慨深い気持ちになった。 これからの青砥の未来を見守っていたかった。