匿名ユーザー
2026年4月20日
久し振りに鳥肌級の感激が獲られた作品。 様々な、ありとあらゆる苦難を乗り越えて完成した帝国ホテルロイド館。そのオープン日に関東大震災に見舞われてしまう。 アメリカからフランクを連れて来ることを説得させることから始まり、ロイドの拘りが余りにも強く、度重なる工事のやり直しで職人との諍いが絶えない現場。ロイドを信頼できず何度も横やりを入れる帝国ホテル幹部との費用闘争。本館の火事、英国エドワード来日時にも火事にあい、揚げ句の果てにオープン当日に関東大震災に見舞われる。 しかし、この大震災がビクともしなかったロイド館の価値、その美しさを世界に広めるきっかけとなる。 何とも不思議な因縁に満ちた物語。 周囲からどんな反対にあっても、 建築物の本質(安全性と美)を 貫いた結果、総てが良いことにひっくり返されていく… その醍醐味を味わったような気がした。 明治村に移築する際にも数々の困難が待ち受けていた。その一つ一つを18年もの歳月を掛けて成し遂げたことも感慨深い。 美を求める人間の偉大さを感じる。
帝国ホテル建築物語
植松三十里
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