成瀬は天下を取りにいく

成瀬は天下を取りにいく

宮島未奈
新潮社 (2025年6月25日発売)
ISBN:9784101061412
本棚登録:63

作品紹介・あらすじ

「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」幼馴染の島崎みゆきにそう宣言したのは、中学二年生の成瀬あかり。閉店を間近に控える西武大津店に毎日通い、ローカル番組の中継に映るといいだした。さらに、お笑いコンビ・ゼゼカラでM-1に挑み、高校の入学式には坊主頭で現れ、目標は二百歳まで生きること。最高の主人公の登場に、目が離せない! 本屋大賞を受賞した圧巻の青春小説!

感想・レビュー (5件)

本屋大賞ってもっとガツンと感動するものだと思ってたけど、こんなにもあっさりしてて感心できちゃうものもあるんだな。 成瀬は、自分らしく生きている。でもそれは自分勝手とは違って、どんな人にも思いやりをもっている。地元愛が強くて、偏見もなく、分け隔てなく、良かれと思っての行動がほっこりする。 理想的な自分らしらというやつ。 私が今まで頑張ってやってきた色んな活動にたいして 『今に繋がってなかったから意味が無い、価値がない』とか、思ってしまっていたけど、とんでもない。 大事な大事な、自分だけの思い出だ。 成瀬を見たらそう思うことができてとても感謝。 学生の頃から成瀬みたいに生きてたら良かったと思いもしたけど、今読めたのが何かの縁だな!

主人公の成瀬自身の視点はほとんどなく、周りの人々の世界を描く中で語られる成瀬の人物像が中心だが、それだけでなんだか惹かれる主人公である。 よくある主人公最強系で、常識とかを持ち合わせていない破天荒キャラではなく、成瀬はちょっとずれてるが心優しいハイスペックキャラで、そこもいいのだ。

わちゃわちゃしてて楽しい短編 軽く読める

成瀬の性格に惹かれる。3部あるから残りも買おう。

解説より。私たちが本当に求めているのは、自分らしく生きるということが、同時に周りの人々を生きやすくして、この世界をより良いものにしているという実感だ。