魔性の子 十二国記

魔性の子 十二国記

小野不由美
新潮社 (2012年7月1日発売)
ISBN:9784101240510
本棚登録:132

作品紹介・あらすじ

どこにも、僕のいる場所はない──教育実習のため母校に戻った広瀬は、高里という生徒が気に掛かる。周囲に馴染まぬ姿が過ぎし日の自分に重なった。彼を虐(いじ)めた者が不慮の事故に遭うため、「高里は祟(たた)る」と恐れられていたが、彼を取り巻く謎は、“神隠し”を体験したことに関わっているのか。広瀬が庇おうとするなか、更なる惨劇が。心に潜む暗部が繙(ひもと)かれる、「十二国記」戦慄の序章。

感想・レビュー (3件)

再読。 内容をあまり覚えてなかったがやっぱり面白かった。

本を閉じた後にじわじわと恐怖を感じるホラー要素、人間の心理や情景の丁寧な描写のバランスがよく、一気に読み進めた。 これから始まるファンタジー物語への期待が高まる。

ホラーではあるが十二国記の始まり 30年前の作品だとしたら世界観の完成度が高すぎる。