こまどりたちが歌うなら

こまどりたちが歌うなら

寺地 はるな
読者数: 73
発売日: 2024/3/25
出版社: 集英社
ISBN: 9784087718645

レビュー (3件)

同僚の千葉さんに「相手の物語を推測して答えを期待するな」って話されてハッと気づく場面がよかった。自分の考えを相手に受容してもらうのって難しい。

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親戚の経営すろこまどり庵という和菓子屋で働きはじめた茉子

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地域密着の和菓子屋が舞台の長編小説。 主人公の茉子のまっとうで普通なところがとにかく良かった。 同級生の満智花の謎行動にいらいらし、旧式の会社の体質に安易に納得せず、それでも仕事を真面目にやり、溜まったストレスはお菓子を食べて和らげる。 欠点もある主人公だが、どこかからっとした気性でもあり、そのせいか、物語全体の雰囲気も暗くはない。

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