まるみ

2026年5月8日

喜久雄の人生を追体験していた。語りは落語のようで喜久雄を我が子のように見守ってるような口調。 実際そうだった。語り手と同じように喜久雄が歳をとってもその姿は14.5のままのように思えた。 世間から見える役者の姿。キャスターが喜久雄を紹介する中でその出来事一つ一つの間にあった物語。 人の人生に誰が文句付けれんねん。 性根まで役者なら、役者は辞められない。 舞台には何者かがいる。この作品では、喜久雄が誰がいる気がしてたのは読んでる私だったのか語り手だったのか。 国宝になるなんて、なんて誉なことだと書かれると思うが、こんなにも嬉しくなくなるなんて。 仁義。牛若丸(喜久雄)と徳二(弁慶) 本当は楽天的で優しい喜久雄。メディアでは愛想ない。それはそうなるよね。でもとても誠実。 祖父母、親、子供、孫。男を愛し、支えると決意した女たち。私には起こりえない世界と感情も追体験できた。

国宝 下 花道篇

国宝 下 花道篇

吉田修一

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