らいか
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2025年11月18日

桜庭一樹「荒野 14歳 勝ち猫、負け猫」読了。 13歳になった荒野が朝、目が覚めるところから始まる。荒野が好きになった神奈月悠也は遠くアメリカに留学してしまう。それでも生活は続いて行く。父と義母との暮らし、親友の2人との色んな話、そして荒野を好きな男の子も現れ... うん。やはりこのシリーズ恋愛物だからと食わず嫌いせずに読んでよかった。さすが桜庭一樹。恋愛成分は入ってはいるものの、荒野という少女の人生の一部だなと。あとあらすじはしっかり読むもんだ。ちゃんとビルドゥングスロマンと書いてるじゃないか。   そりゃ12歳から16歳にかけての少女の物語だもの。恋愛要素も絡むさ。でもそれはメインではなかった。荒野という少女が子供から大人になるこの年齢を通して何を感じ、何を思い、そして理解して行くのか。1部の12歳はまだ大人になりたくない子供だったけど、本作では13歳から14歳へ。少しずつ考え方も変わって行く。ちょうど子供と大人の真ん中。いやすこしまだ子供よりか。 さて、最後、16歳。 どうなるのか楽しみだ。

荒野(14歳勝ち猫、負け猫)

荒野(14歳勝ち猫、負け猫)

桜庭一樹

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