作品紹介・あらすじ
読書メーター読みたい本ランキング第1位
(月間 単行本部門 集計期間:5月2日ー6月1日)
『52ヘルツのクジラたち』本屋大賞受賞作家、町田そのこ最新作!
ずっと夜のままかもしれない。
そう思ったあの日、
あなたがわたしの光になった。
自分の居場所を探し続ける人々をあたたかく照らす、
本屋大賞受賞作家による、心ふるえる傑作小説。
蛍が舞う夏祭りの夜──山間にある小さな町に暮らす中学生の坂邑幸...
感想・レビュー (3件)
きれいごとではない、人生のしんどさを描かせたら町田そのこは本当に上手い。 中学生時代、ある秘密を共有することになった幸恵と隆之を起点に、次々に主人公を交代させながら、三十余年に亘って物語は展開する。 明るい物語ではなかったけれど、不思議と暗い小説という印象はない。 最後のシーンは特に良い。
それぞれの不幸のかたちがある。生殺に人生を狂わされる登場人物たちが、世間の目とは違った形でそれぞれに苦しみや恩情を感じている。正道がいろんな形の生殺に触れ、精神的に精錬されていくすがたが物語の主軸。悲しさややりきれなさが付き纏う構成であったが、最後には自分の生について希望が灯るような終わりであった。
