作品紹介・あらすじ
戦後日本を女性たちはどのように生きたのか。黒柳徹子、土井たか子、田辺聖子、吉永小百合など、男性優位の社会に多くの女性たちの声を媒介し、支配的な価値観に風穴をあけてきた一二人の女性たち。日々紡がれた〈文化としての民主主義〉の諸相を描き、男性中心の戦後史の語りを読みかえる。雑誌『世界』の連載に大幅加筆。
はじめに
1 黒柳徹子 戦後理想主義の残照
黒柳の「戦後体験」
ひとりの「おばさん」の立場...
感想・レビュー (1件)
戦中派女性の12人の素描という趣の一冊。 一つ一つが短いということもあるかもしれないが、筆者から、何が何でもこの人のことを知りたい、紹介したい、という熱が感じられないのが残念である。 唯一、黒柳徹子だけはその熱量が高い気がする。 また、12人の出自はいずれも、出生時は、戦前の価値観でいうところの「中流家庭」以上の出身である(女中を一人くらい雇える家庭レベル)。 この偏りをどう見るべきか。やはり女が名を成すには、親ガチャが大事だったということか。一人くらい生粋の「貧窮家庭」出身者を混ぜても良いのではなかったかと思う。