作品紹介・あらすじ
第164回直木賞候補作。
ひたひたと忍び寄る恐怖
ぬるりと変容する日常
話題沸騰の「最恐」ミステリ、待望の文庫化。
閉鎖空間に監禁された
デスゲームの参加者のような切迫感。
──彩瀬まる
平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、元不倫相手を見返したい料理研究家……
きっかけはほんの些細な秘密だった。
保身や油断、猜疑心や傲慢。
内部から毒に蝕まれ、
気がつけば取...
感想・レビュー (2件)
五つの短編から成る本書は、まさにタイトルの通り、汚れた手をどこで拭くか、という選択が非常に大事だなということを痛感させられる一冊でした。 日常で起こり得ることと、それに対して自分でも行ってしまう選択が描かれていますが、本作品の結末を読むと、、、ゾワッとすることが多かったです。 特にのお気に入りは『ただ、運が悪かっただけ』と『ミモザ』です。
5篇のイヤミス短編集。今まで読んだ著者の本で一番好きかもしれない。 各話主人公がジワジワ追い詰められていく息苦しさを感じて胃がキリキリしたものの、どの話も想定外の一捻りがあり面白かった。 保身の為に嘘をついたら却って自分を苦しめることになる。

