作品紹介・あらすじ
自由のない家族関係を嫌う美里は、一回り年上の恋人と彼の息子が住む家に転がりこむ。お互いに深く干渉しない気ままな生活を楽しむ美里だったが、突然の恋人の失踪でそれは破られた。崩壊寸前の疑似家族は恢復するのか? 血の繋がりを憎むのに、それを諦めきれない三人。「家族という概念は放浪の旅に似ている。人はまるで終わりのない旅のように、いつまでも本当に安らげる自分の居場所を探していく」--千早茜
名も知らぬ...
感想・レビュー (1件)
4/11読み終わり。とーってもよかった。深い。みり、聡介とその子まりも。子供の頃から実母を憎み、他人との血のつながりを疎むみり。その恋人佐藤さん(聡介)、6歳で母を亡くし、父と言って現れた聡介と一緒に暮らすまりも君。大人になるまでとの約束で一緒に暮らすが20歳になる直前に聡介は家を出て行ってしまう。特に、まりも君の章「パレード」がとてもよかった。3人とも血のつながりを疎むのは寂しさが根底にあって、人に本当の自分を出せない。でも、聡介が出て行ったことにより、まりも君とみりの関わりから、家族とはを見出す。ほんとに、千早さんの本は深い。とても良かった。