
えれりーな
2026年5月23日
ウィーンのもつ歴史、人、文化を大使館職員とウィーンで自死した兄に会いに日本からやってきた妹のストーリーに載せて描いている。ウィーンでは死後の財産整理に半年とか長い期間がかかること、スリナムの環境汚染、オイディプス王の悲劇、杉原千畝のストーリー、Third manの話など、これといったテーマではなくその土地と結びついた話題が次々と出てくる。歴史、文化を知らないまま幸せに過ごすこともできると思うけど、どうせなら知ったうえで知るほうが人生に深みがでるような気がした。自分の周りを取り巻く環境で起こる出来事はちっぽけに見えて普遍的なものもあるのではないかと思った(例えば、ウィーンの人が、外国人をどんなに長く住んでも自国民と認められないこと。ウィーンは第二次世界大戦の敗戦国だけど、国内ではナチスドイツの支配から免れたポジティブな出来事として捉えられているという理屈で納得していること)。カリンという人、自分に近い人だと感じた。どんな時でも自分の信条を貫ける人って本当に少ないんだなって分かった。そのことが信頼を得る理由になるのは、周りの人の質が高い証拠でもあると思う。
ウィーン近郊
黒川創
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