作品紹介・あらすじ
蜂蜜をもうひと匙足せば、あなたの明日は今日より良くなるー。「明日なんて来なければいい」と思っていた中学生のころ、碧は見知らぬ女の人から小さな蜂蜜の瓶をもらった。それから十六年、三十歳になった碧は恋人の故郷で蜂蜜園の手伝いを始めることに。頼りない恋人の安西、養蜂家の黒江とその娘の朝花、スナックのママをしているあざみさん…さまざまな人と出会う、かけがえのない日々。心ふるえる長篇小説。
感想・レビュー (2件)
はー良かった! 蜂蜜ってなんか温かい気持ちになるの分かる。 自分が悪者になればいいという優しさ、相手を弱いからと思い自分が我慢する優しさ、いろんな優しさがあるけど、その優しさは本当にその人のためになってるのか分からない。 運がよかったじゃなく、全て自分が行動したからだというの、その通りだなと思った
誰かの一言が誰かの救いになることもある。そしてその一言が人生の目標へと繋がる。そこから広がる人との関わりや岐路に立ち向かう姿に、勇ましさを感じた。はちみつがキーワードになるこの作品、蜜蜂の生きる様なんて考えたこともなかったけど、描写されている蜜蜂達は勇敢で必死に生きている。はちみつを使った料理もそうだし、お腹の中から甘くほっこりする感じ。