侍

遠藤 周作
新潮社 (2011年8月1日発売)
ISBN:9784101123257
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作品紹介・あらすじ

藩主の命によりローマ法王への親書を携えて、「侍」は海を渡った。野心的な宣教師ベラスコを案内人に、メキシコ、スペインと苦難の旅は続き、ローマでは、お役目達成のために受洗を迫られる。七年に及ぶ旅の果て、キリシタン禁制、鎖国となった故国へもどった「侍」を待っていたものはー。政治の渦に巻きこまれ、歴史の闇に消えていった男の“生”を通して、人生と信仰の意味を問う。

感想・レビュー (1件)

支倉常長もっとパットした武士だと思っていたが身分は高くなかったし、使節団の記録もほとんど残ってないらしい。個人的にはこの「侍」という小説はキリスト教小説の中でも沈黙と一二を争う傑作だと思う。 ノンクリスチャンの感想を聞いてみたい。