すだれ

2026年3月18日

大阪聖地巡礼本になること間違いなしな一冊。 この本に登場する全員が、何かに躓いたり、鬱屈したり、くよくよ悩んだりしているのだが、それらをひっくるめてなんだか人間が愛おしくなる。 ミナミと言えば、梅田を中心にしたキタに比べると、猥雑でごちゃごちゃしていて忙しない、一種独特の雰囲気のエリア。 個人的にも馴染みのあるミナミだが、この特異な空気感は、明日を夢見る多くの芸人を抱えている土地ならではのものだったのだと、今更ながら気付かされた。 短編を積み重ねた先にある、最後の「ミナミの春、万国の春」。痺れました。 カサブランカの二人、かっこいい!

ミナミの春

ミナミの春

遠田潤子

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