作品紹介・あらすじ
第16回山田風太郎賞受賞作!!
痛みも後悔も乗り越えて、いつかきっと笑える。
『銀花の蔵』で直木賞候補、
いま注目の作家が放つ“傑作家族小説”!
売れない芸人を続ける娘、夫の隠し子疑惑が発覚した妻、父と血のつながらない高校生……
大阪・ミナミを舞台に、人の「あたたかさ」を照らす群像劇。
◎松虫通のファミリア
「ピアニストになってほしい」亡妻の願いをかなえるために英才教育を施した娘のハルミは、...
感想・レビュー (1件)
大阪聖地巡礼本になること間違いなしな一冊。 この本に登場する全員が、何かに躓いたり、鬱屈したり、くよくよ悩んだりしているのだが、それらをひっくるめてなんだか人間が愛おしくなる。 ミナミと言えば、梅田を中心にしたキタに比べると、猥雑でごちゃごちゃしていて忙しない、一種独特の雰囲気のエリア。 個人的にも馴染みのあるミナミだが、この特異な空気感は、明日を夢見る多くの芸人を抱えている土地ならではのものだったのだと、今更ながら気付かされた。 短編を積み重ねた先にある、最後の「ミナミの春、万国の春」。痺れました。 カサブランカの二人、かっこいい!