姥玉みっつ

姥玉みっつ

西條 奈加
潮出版社 (2024年3月5日発売)
ISBN:9784267024160
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作品紹介・あらすじ

江戸を舞台に、個性豊かな三人の婆たちの日常とその周りで起こる悲喜劇をコミカルに描く「女性の老後」をテーマにした長編小説。  名手宅の祐筆(文書や記録を取り扱う職)を得て静かな余生を過ごしたいお麓(ろく)は、おはぎ長屋という長屋に住んでいた。これで老後の安泰は約束されたと思い込んでいたが、その平穏な暮らしはわずか一年で終わりを迎えた。お菅(すげ)が越してくると、さらに半年後にはお修(しゅう)がやって...

感想・レビュー (2件)

パワフルな婆様三人が眩しい時代小説。 コメディ風味だが、底抜けに明るいわけではない。それぞれにしがらみや屈託を抱えながら、死ぬまで自分自身を養っていかなくてはならない三婆さまにはどこか哀感が漂う。 平均寿命が長くなった現代ではお馴染みのテーマだが、江戸時代も案外そんなものなのかもしれない。 物語の展開もコンパクトで無駄がなく、最後も工夫があって良かった。