スペードの3

スペードの3

朝井リョウ
講談社 (2017年4月14日発売)
ISBN:9784062936132
本棚登録:56

作品紹介・あらすじ

ミュージカル女優、つかさのファンクラブを束ねる美知代。小学校の同級生の出現によって美知代の立場は危うくなっていく。美知代を脅かす彼女には、ある目的があった。つかさにあこがれを抱く、地味で冴えないむつ美。かつて人気を誇っていたが、最近ではオファーが減る一方のつかさ。それぞれに不満を抱えた三人の人生が交差し、動き出す。私の人生は私だけのもの。直木賞作家朝井リョウが、初めて社会人を主人公に描く野心作! ...

感想・レビュー (4件)

・おもしろかったというか、じっくり読み直したらまた思うことがあるんかな?

大富豪でジョーカー(どのカードにも勝てる)に唯一勝てるスペードの3。 3人の人物にとってのジョーカー(自分より勝る存在) スペードの3(切り札) ほんと、自分の奥底ってなかなか自覚できないものなんだね… でもむつ美のように、自覚したらその瞬間からあっと言う間に変われるものなのかな まず形からかえる その場を支配しているという、人を思い通りにしている高揚感 受動的に流れて行った時間 好きな男の子に見て欲しくて、人前に立つ学級委員長。 本当はその男の子さえ手に入れればよかったのに、それが学校を卒業してからもほんのり続いていた いるだけでその場を蹂躙してしまう子 目を奪う子 そういう子になりたかった 役者をやるのに、バックボーンも、度胸も努力も実力も申し分ない同期 何もない自分。でも、誰かが欲しいものを元から苦労もなく持っていたつかさ。 「あなたは、まわりから迷惑をかけられることも、まわりに迷惑をかけることも、あまりなかったのではないですか」  … 「その姿のまま舞台に立って人の心を揺さぶろうなんていうのは、少し、ずるい考えではないですか」   いや、経験がある方がずるいだろ わかる 私はむつ美が1番憧れたな そんなきっかけが欲しい 褒められたかったね。可愛い子、モテる子が羨ましかったね。それに勝る違う才能をずっと探してたね。 『ひととちがうこと』が嬉しいんでしょ?それが欲しいんだよね 人と違って勝りたかったんだね ミュージカル部で演出やったのも後輩支えようとしたのも、綺麗で上手くて目立つ子と別で輝きたかったから 私が心の底からなりたかったものは、なんなの? まだわからない。

朝井リョウさんは女なのかなって思う程、女子の話

スペードの3が出て喜ぶのは良いが、持ってるだけじゃ意味はない。それを使って勝負に出なければ勝利はない。