作品紹介・あらすじ
蔦屋が隠した謎の絵師、写楽の真実とは?
多くの傑作を残し、約10ヵ月で姿を消した「東洲斎写楽」。
この謎多き絵師にふたたび筆をとらせたい老舗版元の主・鶴屋喜右衛門は、「写楽の正体」だと噂される猿楽師、斎藤十郎兵衛のもとを訪れる。
だが、斎藤の口から語られたのは、「東洲斎写楽の名で出た絵のうち、幾枚かは某の絵ではない」「(自分は)本物の写楽には及ばない」という驚愕の事実。さらに斎藤が「描いていない...
感想・レビュー (1件)
東洲斎写楽の正体については諸説あるが、本作では著者なりの新説を披露してくれた。目の付け所が斬新さを感じさせ、それもありうるかもなストーリーだった。 また、鶴屋喜右衛門が主人公として写楽の正体を探るべく奔走するが、「べらぼう」のスピンオフ的な要素もあり、これも楽しめたことのひとつ。
