予言の島

予言の島

澤村伊智
KADOKAWA (2019年3月15日発売)
ISBN:9784041067697
本棚登録:58

作品紹介・あらすじ

ホラー作家・澤村伊智の、本格ミステリへの本気の挑戦。 読めば語りたくなること必至の、悪魔的な問題作である。 ーー綾辻行人氏 【初読はミステリ、二度目はホラー。この謎に、あなたもきっと囚われる。】 「わたしは死ぬよ。言葉で。呪いで」 瀬戸内海に浮かぶ霧久井島は、かつて一世を風靡した霊能者・宇津木幽子が生涯最後の予言を遺した場所だ。彼女の死から二十年後、《霊魂六つが冥府へ堕つる》というーー。 天宮淳...

感想・レビュー (3件)

何かがおかしい 違和感を感じながら読んでいましたが、なるほど

島のなかで起こる連続殺人。6人死ぬと過去に予言された通りに人が死んでいきます。ホラーなのかミステリなのかよくわからないまま物語が進んでいき、最後には叙述トリックもありで、印象がどんどん変わっていく盛りだくさんのお話でした。

予言の通りに人が死んでいく…呪怨が山からおりてくる…というホラーっぽい作品なのですが、実は…という話です。 「予言の自己成就」ってこういうことなのかなぁ…と考えたり。 とても面白かったです。 呪怨の正体もさることながら、最後の展開が衝撃で何度も読み返しました。 伏線が至る所にあり、普段、ばーっと読み飛ばしてしまう私でも「なんかおかしな会話だな…」と違和感を覚え、佳境に入り「双子?二重人格?」と思ったら、そっちかぁ…という。

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