うしお

2024年12月20日

クジラに出会うなんて一生に3回もあるか?いいなー キナコと子ども、あのときの自分と同じだとあとから気づくなんて、でも、そうだよね。人間、いつもみんなのこと冷静に見ていられる訳じゃないもんね。 「キナコはいま、第一の人生を終えたんだ。でもね、彼らはきみの前の人生の登場人物になったから、だからきみに新しい傷をつけることはない」 「人から言われた言葉なんだけどね、ひとには魂の番(つがい)がいるんだって。愛を注ぎ注がれるような、たったひとりの」 とにかく後半のたたみかけ、たくさんの事実とみんなの優しさ、キャラがたってて楽しいのに、内容は心がえぐられるような痛い話、みんなの痛い記憶、読み進めながら、ふたりの幸せを心から願わずにはいられなかった

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52ヘルツのクジラたち

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町田そのこ

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