さんかく

さんかく

千早茜
祥伝社 (2023年10月12日発売)
ISBN:9784396350147
本棚登録:46

作品紹介・あらすじ

「おいしいね」を分かち合える、そんな人に出会ってしまったーー 直木賞作家が描く、三角関係未満の揺れる女、男、女の物語。 「入念な下ごしらえがなされた滋味深いおばんざいをいただいた。そんな後味の残る小説だ」阿川佐和子 恋はもういらないというデザイナーの夕香。かつて夕香の職場でバイトをしていた正和。恋人の正和よりも研究一筋の、大学院生の華。偶然再会した夕香と正和はたびたび食事を共にするうちに、夕香...

感想・レビュー (2件)

あー何とも言えない読後感(⁠*⁠˘⁠︶⁠˘⁠*⁠)⁠.⁠。⁠*⁠ 本書の主要人物のひとり・高村さんの作る料理が美味しそう♡味はもちろん、食べたときにホッとするような優しさも与えてくれる! タイトルの『さんかく』は、物語の世界観がズバリ表現されていて、心地良い響き⁠⁠が感じられる。⁠*⁠⁠⁠。⁠*⁠⁠⁠。⁠*⁠ 千早さんの描く男女の機微、好きだなぁ♪

8/13読み終わり。すごくすごくよかった!40代半ばの女性…高村が、学生時代のバイト仲間だった年下の伊東くんと再会し、たまに飲む程度の間柄だったけど、女性は料理上手で、男と食べ物の好みもピッタリ。胃袋をつかんで同居することに。伊東くんには彼女がいるんだけど、大学で動物の研究をしていて、彼<研究の生活。でも彼の行動が怪しいと勘づき女性と同居していることまでバレた…、 高村さんの潔さも気持ちいいし、伊東くんと彼女もなんかかわいいし、結末もすごくよかった。千早茜さんの本は初めてだったので、他のも読みたい!