君を転生させないために(3)

君を転生させないために(3)

佐伊/Ciel
新書館 (2025年8月20日発売)
ISBN:9784403221460
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作品紹介・あらすじ

前回のシゲンの解呪で呪いを身体に残してしまったソラ。 命の限界を悟り、残された時間いっぱいシゲンのそばにいたいと願うが、 人質兼シゲンの妃候補として、延国からラウレンがやってくることとなり、 逢瀬を禁じられてしまう。いよいよ顔合わせの日。 ラウレンの顔を見るなり言葉を失ったシゲンの姿に、ソラは絶望にも似た思いを味わう。 だが実はラウレンこそが、前世でシゲンに呪いをかけた恋人の転生後の姿だった。ラウ...

感想・レビュー (1件)

あらすじ 前世の呪いの影響で百歳を超えて生きている耀国国王・シゲン。シゲンは60年前に呪術を禁じた。耀国では解術の技術も失われ、隣国から呪いを緩和するために呪術師ソラが派遣されることになったが…。 世界観重視のファンタジーは面白くて一気読みでした。不憫健気受け好きの私には、ソラは恵まれすぎではありましたけれど、陛下を想う覚悟にびっくりしました。きっと天国の祖母は怒っていることでしょう。 主人公ソラも攻めも真面目だし、側近にも型破りなキャラクターはいない印象だったけれど、最後にガクサンの言葉にボタボタ涙が落ちた。 なんの能力もない呪術師一族のガクサンの覚悟にです。 呪術で忌人である人に再び忌人としての運命を負わせてしまったソラ。非業の死を遂げたコクウもそう。50年後100年後に忌人となって転生してきた時、たとえ解術を失っても、忌人を助けようとしてくれる人間が多い未来になってくれればいい。 忌人でも幸せになれる世界に。 国王シゲンが呪術に対する社会的意識を変えようと、百十年、孤独に歩んだ道が、報われたと思った。 久しぶりのファンタジー