傷だらけのカミーユ

傷だらけのカミーユ

ピエール・ルメートル/橘 明美
読者数: 49
発売日: 2016/10/6
出版社: 文藝春秋
ISBN: 9784167907075

レビュー (2件)

ピエール・ルメートル「傷だらけのカミーユ」読了。 「悲しみのイレーヌ」「その女アレックス」、 そしてこの「傷だらけのカミーユ」が カミーユ警部3部作の最後を締めくくる。 悲しみのイレーヌで悲しみのどん底に叩き落とされたカミーユが、やっとアレックスの事件で少し復活したと思ったら、傷だらけにさせられるのかいとタイトルを見て想像してたのだが、うん、読み終わって納得。確かに傷だらけだわカミーユ。 今作は時間軸が3日間と限られてて、1日目・2日目・3日目の3つの章立てになっている。そしてその章の中が何時何分といった感じに分けられてるので、すごくスピード感があった。なんかリアルタイムでカミーユと一緒に時間を過ごしていっているような感覚になる。 しかしこのシリーズは悲しくて辛いんだけど、抜群に面白い。「その女アレックス」が一番面白いのは間違い無いんだけど、この3部作は3つ揃って初めて1つの作品なのかも知れない。アレックスしか読んでない人は他の2作も絶対読んだ方がいい。それもちゃんと順番通りに。 いやはや、シリーズ最後を締めくくるに相応しい話だった。正直犯人が誰なのか読めなかった。でも読み終わったいまはわかる。そうだよねって。 しかし、この表紙の意味は一体なんだろう。 内容と関係ない気がするのだが...

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カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ3部作の最終章。3部作の中ではややソフトではあったが、読み応え充分であった。また、何らかの形でカミーユ警部に会いたいなぁ。

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