九龍城砦外伝 信一伝〔特装版〕

九龍城砦外伝 信一伝〔特装版〕

余兒/光吉さくら/ワンチャイ
早川書房 (2025年12月18日発売)
ISBN:9784152104885
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作品紹介・あらすじ

〈青天會〉が瓦解し、香港黒社会で龍捲風率いる〈龍城幫〉の脅威はいなくなった。だがある日突然悲劇が訪れ、龍捲風は親友にかわりその甥・信一を育てることを決意する。信一と龍捲風のかつての日々を描くシリーズ外伝を函入り・特典盛りだくさんの特装版で!

感想・レビュー (1件)

やはりスピンオフの信一伝は、一気に今まで読者が知らなかった事を見せつけてくれた。 と、言いながらも最終章に向けて今後どうなるのか?どう関わってくるのか?と言う事を散りばめながら終わる。最後に城塞の話が終わった、時間に戻る瞬間がある。ロンギュンフォンが死んで唯一残された1番大切な物がしまってある缶の中を見た信一が、声を出して目から鼻から涙を流して泣いた場面は分かっているのだが信一と同じ気持ちになって読んでいる自分も泣いてしまった。 _しかし自分が一番気になるのは、広東語は話せないが英語を話してもマンダリンは話せる男の子 城塞のなかのスイーツがどれも美味しいとおかわりして店を出る時ドル紙幣しか持っていなかった子ども!それを黙って見ていたロンギュンフォンが代わりに支払うシーンで、今度来る時は香港ドルを持ってくるんだぞとロンギュンフォンが言ったその男の子こそが、ロンギュンフォンの血が混ざった子どもである事を勿論ロンギュンフォンは、知る由もなく両者すれ違いながらほんの少しの出来事のように書かれていたのだ。 ロンギュンフォンの妻は病気で亡くなっている。 その頃ロンギュンフォンがノリに乗った時代であったが全てにやる気力を失って...というくだりがあるのだが、今後信一とどう関わってくるのか楽しみでならない。