法廷占拠 爆弾2

法廷占拠 爆弾2

呉勝浩
講談社 (2024年7月31日発売)
ISBN:9784065363041
本棚登録:96

作品紹介・あらすじ

法廷に囚われた100人を、ひとり残らず救い出せ! 未曾有の連続爆破事件から一年。 スズキタゴサクの裁判の最中、遺族席から拳銃を持った青年が立ち上がり法廷を制圧した。 「みなさんには、これからしばらくぼくのゲームに付き合ってもらいます」 生配信で全国民が見守るなか、警察は法廷に囚われた100人を救い出せるのか。 籠城犯vs.警察vs.スズキタゴサクが、三つ巴の騙し合い! ★★★絶賛の声、続々!!...

感想・レビュー (3件)

臨場感溢れる描写が上手い。まるで自分が法廷内で人質として扱われているような、また現場指揮官として突入タイミングを窺っているような緊張感がある。前作のスズキタゴサクの爆弾を使った事件運びと同一のような、目的不詳で気味の悪い精神性を持つ犯人のように見せかけながら、今作の犯人"柴崎"はまともな人間性や動機を持しており、そこがさらに前作のスズキの気味の悪さを対照的に際立たせるような2作目であった。前作では類家がスズキに一杯食わされていたが、柴崎に対しては類家の方が上回っている感があり、さらにその類家を今回もスズキは見越していて、やはり類家の危うさとスズキとの対決が今後も見どころになるのではないだろうか。続編が出ればまた読みたい。

爆弾の続き。 あまり面白くない。 犯人の目的がいまいち分からない まだ続きがありそうだが期待できなくなった

前作「爆弾」の続編。法治国家の矛盾点も交えつつ、犯人と警察組織の駆引き他、タゴサク節もパワーアップで前作超えを感じさせるくらい面白かった。法廷占拠の真の目的に驚愕。実写化の「爆弾」が今から楽しみだが、タゴサク役のキャスティングが誰なのかが気になる!