ミステリ・オペラ(下)

ミステリ・オペラ(下)

山田正紀
早川書房 (2005年8月31日発売)
ISBN:9784150308124
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作品紹介・あらすじ

探偵小説『宿命城殺人事件』の列帖装本と、善知鳥良一の手記とおぼしき折本には、50年の時空を隔てた世界をつなぐ昭和13年の不可解な出来事が綴られていた…。“この世には探偵小説でしか語れない真実というものがあるのも、また真実であるんだぜ”-人間消失、列車消失、三重密室、ダイイング・メッセージ、暗号、見立て殺人、仮面の男…本格探偵小説のあらゆるガジェットを投入した第2回本格ミステリ大賞受賞作。第55回日...

感想・レビュー (1件)

上を読んでからだいぶ時間が経ってしまったので、思い出しながら読んだけど、なんだろう。歴史をそこにあるものとして扱うことの難しさ的なものも感じた。歴史は過去を自己の都合の良いように作り上げることもできてしまうから、そしてそれは権力によって利用されてしまうから、というのが如実に表れている気もした。 ただ、真実が忌一郎によってバッサバッサと明らかになるのは面白かった。あとは殺人事件が描かれていないのに殺人があったこと(楊のとこ)が自明のこととして語られているところがあって、およよーってなったりもした。