作品紹介・あらすじ
特集上映「映画監督ヤン ヨンヒと家族の肖像」2023年5月20日より開催
家族を撮り続けることは 自分への問いかけ
ドキュメンタリー映画『ディア・ピョンヤン』『愛しきソナ』『スープとイデオロギー』の監督ヤン ヨンヒによる書き下ろしエッセイ
人々はヤン ヨンヒについて「自分の家族の話をいつまで煮詰めているのだ。まだ搾り取るつもりか」と後ろ指をさすかもしれません。 しかし私ならヤン ヨンヒにこう言...
感想・レビュー (1件)
ヤン・ヨンヒ監督のファンなので概ね既知の内容であったが、それでも、読みごたえのある自伝だった。 少し話が前後するところだけ読みにくかったが、大した瑕ではない。 愛情を惜しみなく注いでくれる両親、しかし、彼らのイデオロギーとは決定的に相容れない一人娘の自分。 誰も明確な悪人はいないのに、息苦しい家族。 北朝鮮という特殊なファクターがあるので独特に思えるものの、実は愛憎半ばする感情を家族に対して抱いている人は多いのではないか。 そういう人たちに対して、この本は、一つの戦い方を見せてくれているような気がする。