作品紹介・あらすじ
感想・レビュー (5件)
私は、人に助けを求めるのが苦手ですが、この本を読んで、助けるを求めることも、いいんだなと感じました。 最後らへんで、題名の意味を知ったとき、改めて、いい題名だな。いい本だな。と感じました。
ゼロハチゼロナナ、朝がくるのような「再会」での終わり方でした。東京に戻ってからのこととかの描写がないけれど、いろいろ想像できるので良い終わり方だと感じました。 「力の存在が、早苗にはずっと支えだった。ずっとこの子を守らなきゃ、と思ってきたけれど、この子に守られていたのは間違いなく早苗の方だった。」 私にも息子がいて(まだまだ小さいですが)この文章の意味がすごくわかる気がします。 本を読む人生のタイミングってすごく大切だと思うのですが、母親になり、息子を産んだタイミングでこの本に出会えてとても良かったです。 辻村美月さんの作品が大好きでいくつかは読んだのですが、辻村さんが描く少年とか少女とかってすごく大人びている気がします…。自分がそれくらいのころ何も考えず生きてたからそう思うのかもしれませんが…。
ネタバレを読む
小5の男児とその母親の逃亡生活。四万十川、家島、別府、仙台。「背負うもんがある人の方が強い」という砂かけマイスターの言葉。2人を助けてくれる各地の人々。小5の男児 力君が母親にとっても力になっていた。物語の中にどんどん引き込まれ、風景や感情が浮かび上がってきた。
感動作品。辻村深月さんの作品は、どれも素晴らしい。母親と息子の愛情が素晴らしいし、二人の感情の描写、記述も凄く、読み易く引き込まれる。親子二人でいろんな場所に逃げて、逞しく生きていく。それぞれの土地の回りの人達も皆優しく、心温かい。人に助けを求めてもいいということも分かり、ラストは感動の再会。清々しい。
「島はぼくらと」に出てくる谷川ヨシノ(コミュニティデザイナー『プロセスネット』)が出ていた!! 力と父の拳が繋がっていたのは驚いたが、終わりがとても素敵だった。
