滅びの前のシャングリラ

滅びの前のシャングリラ

凪良ゆう
中央公論新社 (2020年10月8日発売)
ISBN:9784120053405
本棚登録:0

作品紹介・あらすじ

「明日死ねたら楽なのにとずっと夢見ていた。 なのに最期の最期になって、もう少し生きてみてもよかったと思っている」 一ヶ月後、小惑星が地球に衝突する。滅亡を前に荒廃していく世界の中で「人生をうまく生きられなかった」四人が、最期の時までをどう過ごすのかーー。 圧巻のラストに息を呑む。2020年本屋大賞作家が贈る心震わす傑作。

感想・レビュー (5件)

地球が滅ぶとなると何が悪で何が善かなんて、分からなくなるんだろうなぁ。 凪良ゆうさんの他の本とは少しテイストが違う感じ。

一ヶ月後に人類が滅びる。その時に強くなった人、幸せを見つけた人、自分を取り戻した人が描かれている。どうやって最期を迎えるのかって難しい。極限状態になっても生き続けるのか、諦めるのか。誰かを傷つけるのか、負けるのか。結局、何が答えなのかわからないけど、大切な人、守りたい人がいる人は強い。そんな存在がいることがうらやましい。