うしお
2026年1月12日
笠井泉二という建築家をめぐるいくつかの短編物語。 彼が手がけたいくつかの建物(設計)を通して、彼は一体全体なんなのかが明かされていく。 明晰夢や幻視のような不思議な感覚に引っ張り込まれる。 向こう側の世界とこちら側の世界を、建築でつなぐ。 死者と生者が共存する建物、うしなわれた鹿鳴館の夢、永久に住めるような建物、二重らせんの塔、忘れ川の別荘、妻子の墓 およそ人間がたどり着けないような領域で、建築物を設計する、そうやって笠井泉二は人間界にあらたな建築の意義を残したのか。特殊で、普遍性がなく、人間世界とは別の場所にある建築。それに触れた人間はその魔力に魅了され、心を動かされる。
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天使の歩廊
中村弦
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