すだれ

2024年6月20日

この半年の間に読んだ小説の中で、三指に入る名作。主人公で専業主婦の涼子に対する、作者の眼差しが優しい。 途中に差し挟まられるミステリも、挿話にするには惜しいクオリティ。いやしかし、最後の最後に明かされる和人の秘密にはしてやられた。 大阪の文学巡礼本としても優秀。

月夜行路

月夜行路

秋吉 理香子

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