作品紹介・あらすじ
「いつも心の中にある大切な小説ですーー池井戸潤」
父と息子をめぐる感動長編。
心を病んで入退院を繰り返し、妻に去られた大間木琢磨。
父の遺品を手にすると、生まれる前・昭和三十年代の光景が脳内に蘇った。
若き日の父・史郎が目論んだ運送会社の画期的新事業、母ではない女性との恋。
そこで気づいたある異変を調べるために、
琢磨は父の足跡を丹念に追う。
感想・レビュー (1件)
池井戸潤にしては珍しいミステリアスな作品。亡くなった父親の映像、記憶が息子に甦り謎が解決されていく。取引先の運送会社のトラックが題材になっているのが面白い。息子が父親の過去を暴いていき、父親と息子の行動が交互に記載されている。上巻を読んで次々と謎が解き明かされていき、下巻がどういう風になるか期待され、読みたくなる。