モモ

モモ

ミヒャエル・エンデ/大島 かおり
岩波書店
ISBN:9784001141276
本棚登録:0

作品紹介・あらすじ

第一部 モモとその友だち 1章 大きな都会と小さな少女 2章 めずらしい性質とめずらしくもないけんか 3章 暴風雨ごっこと、ほんものの夕立 4章 無口なおじいさんとおしゃべりな若もの 5章 おおぜいのための物語と、ひとりだけのための物語 第二部 灰色の男たち 6章 インチキで人をまるめこむ計算 7章 友だちの訪問と敵の訪問 8章 ふくれあがった夢と、すこしのためらい 9章 ひら...

感想・レビュー (7件)

現代の社会問題にも繋がることが、この中に描かれている。無駄に思える時間って実は貴重な財産なんだよなと感じた。

灰色の男たちが人々の時間を奪っていく 時間の倹約を迫られる モモは時間を司るマイスターホラと出会い美しい時間の花を取り戻す 作者あとがきに『過去に起こったことのように話したが、将来起こることとしてお話してもよかったんですよ』と

私も灰色のやつに支配されてしまった親みたいになっていないかな? 学校の準備できてるの?習い事の準備できてるの?勉強終わった?早くご飯食べなさい! ずっとせかせかしてるかも… 灰色のやつに時間を奪われているのかな。 取り戻せるかな… この現代で。 大切な人を失わないように。

相手の話を聞いてその人に自分自身を取り戻させる事が出来る能力を持たせられる不思議な能力宇宙の音楽を聞き取る、星ぽしの声に耳を傾ける能力を持つたモモは、人間の本当に生きることの意味を悟らせる

途中から涙が止まらなくなった。幸せな時間を想像したら眩しくて切なくなった。

時間の捉え方、引き込まれる物語、すごい展開⏰