ダンス・ダンス・ダンス(上)

ダンス・ダンス・ダンス(上)

村上 春樹
講談社
ISBN:9784062749046
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作品紹介・あらすじ

『羊をめぐる冒険』から4年、激しく雪の降りしきる札幌の街から「僕」の新しい冒険が始まる。奇妙で複雑なダンス・ステップを踏みながら「僕」はその暗く危険な運命の迷路をすり抜けていく。70年代の魂の遍歴を辿った著者が80年代を舞台に、新たな価値を求めて闇と光の交錯を鮮やかに描きあげた話題作。

感想・レビュー (2件)

村上春樹 殺人が起こるのは初めて??? やっぱり読んでしまうんやなあ 今回は羊男が出てくる なんなん??

風の歌を聞け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』の主人公が語る物語の4作目。 “羊をめぐる冒険を経て、とても疲れてしまった“僕”。 愛する恋人のキキは行方が知れず、親友の鼠も失っている。心が震えるような時を経ることも既にない。 何かをやりなおすために、かつてキキとはぐれた札幌のイルカホテルを訪れ、そこから自分を辿ろうとする。しかし、イルカホテルは既になく、豪華な近代的なホテルに建て替えられていた。驚きつつもそこに滞在する“僕”は、雪の降る最中、神経質なホテル従業員の女性ユミヨシさんと、13歳の孤独な女の子ユキに出会う。ユミヨシさんにはユキを東京まで送るように頼まれる。 東京では、かつての同級生であり、映画スターとなった五反田君に再開する。驚くべきことに、五反田君の映画には、かつての恋人キキが出演していた。ところがキキの行方を探る最中、知り合った女性メイは殺されてしまい…。メイに名刺を渡していた“僕”は、刑事の文学と漁師に取り調べを受けるが、友人の五反田君を庇い、何も吐かず耐え抜く。 「なんとか自分の生活を維持していること… でももう何処にも行けないこと。 何処にも行けないまま年をとりつつあること。 誰も真剣に愛せなくなっていること。 そういった心の震えを失ってしまったこと。 何を求めればいいのかが、わからなくなってしまっていること。 自分の体がどんどん固まっていくような気がする。 ー僕はそれが怖い。」 精神的なエネルギーが足りないなと思ったときに、よく読んでいる本です。 最初から最後まで通して読む事は、あまりありません。 ベッドに倒れて開いたページから読み始めて。途中で読むのやめてしまって。それの繰り返し。 読んで何か感動するということでもないです。 ストーリーが格別面白いわけでもないのです。 名文の羅列というわけでも、叙情性が高いというわけでもない気がして。ただ、何かすごく居心地のいい感じを受けます。 やあ、またきたの?ー うん。ああ、でもすぐ行くよ、またね。 って。 私が持っている文庫本は何度も読んでくたびれてるんですが、履き慣れたジーンズを履いているかのように感じる、そんな小説。 感想は下巻に。

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