作品紹介・あらすじ
夢の諦め方は、誰も教えてくれない
「雇止め」という冷たい現実を前に、研究を愛するポスドクが下した決断とはーー。
青春小説家が描く、青春の終(しま)い方。
社会に横たわる痛切な苦みを描く、著者新境地。
瀬川朝彦、35歳。無給のポスト・ドクターである。学生時代に魅了された古事記の研究に青春を賭してきたが、教授職など夢のまた夢。契約期間の限られた講師として大学間を渡り歩く不安定な毎日だ。古事記へ...
感想・レビュー (2件)
人は稼いで生きていかねばならない
文学部の大学院生が、文学を通して生きていくことの難しさを描いた作品。 一般社会で働くこともできずお金がなくなり研究室に泊まり込む先輩の生き様と自分の人生を重ね合わせて考え先輩の死から普通に生きていくことを選択する。
