作品紹介・あらすじ
木嶋佳苗事件から8年。獄中から溶け出す女の欲望が、すべてを搦め捕っていくーー。男たちから次々に金を奪った末、三件の殺害容疑で逮捕された女、梶井真奈子。世間を賑わせたのは、彼女の決して若くも美しくもない容姿だった。週刊誌で働く30代の女性記者・里佳は、梶井への取材を重ねるうち、欲望に忠実な彼女の言動に振り回されるようになっていく。濃厚なコクと鮮烈な舌触りで著者の新境地を開く、圧倒的長編小説。
感想・レビュー (5件)
結婚詐欺の実話 料理にまつわる話が多くてバターが食べたくなる 描写が長い
インテレスティングやね。 女性として当たり前と思っていた普段気にもとめない慣習が差別なんだと、気づかせてくれる。 ストーリーもすばらしい。
実際に起きた事件を題材にした本。読む前に想像していた内容とは違い、嬉しい驚きがあった。主人公の記者が、だめな部分もありながらも、しっかりと自分をもち、冷静に客観的に事実をみようとしている点がよかったんだと思う。私も実際にこの犯人に出会ったら、影響をうけてしまうような気もする。 自分に正直に生きることとは。嫌なものを見ずに生きること、自分の都合の良いようにしか考えずに生きるのことと紙一重なのかも。
長いけど、後半はページごとに展開が進んで面白かった。

