昔から現代までなおこの地球の隅々を命がけで訪ねるこんな人たちがいるとは、その探索(冒険というとどうもロマンが潜んでしまう)に圧倒され言葉がない。
角幡唯介
独特の似顔絵は他を寄せ付けない、そんな画家が見事なエッセイを著したもんだ。短文で分かりやすい、言葉の使い方が万華鏡を見るように楽しい、言い回しが豊か。
山藤章二
なかなかの本。個の強い生き方は羨ましくもある。今、86歳アルツハイマーを背負っているらしいが、この人にとっては人生のほんの付けたしだろう。
桐島洋子
以前読んだことを忘れていたがすぐに思い出す。このような不可思議なことがあるのはとても否定できない。読む者の心を掴む本当の小説。
浅倉卓弥
とても全部を読み尽くすことは出来ない。書かれていることはこんな読みづらさよりなん万倍もの辛さ酷さがあるのだが…。
野田正彰
暴力が小気味良く後味は悪くない。最後まで一気に読ませる。
王谷 晶
あの戦争での兵士の残した文が数十年の時を経て残る人々に届いた奇跡、遺族は言うまでもなく、直接関係のない現代の高校生にも伝わったこと。言葉がこれほどの重さを持つ。
重松清/渡辺考
過激なハードボイルドの時代小説。一体どれ程の命が亡くなったか、それもえらく残忍な状況で。後味はよくない。
長浦京
いわゆる学生活動家ではなく、物理学をこよなく愛し、不正に対して見過ごすことのできない生真面目誠実な、普通の学生より少しアンテナが敏感な人なんだろう。側にいたであろう鎌田にいつかいろいろ聞いてみたい。
山本義隆
最後の力を出して思いを文章にした遺作。編集者である孫を通じて世に遺していった。
半藤 一利
綺麗事でなく本音を語り合っていると信じたい率直な書。
野中広務/辛淑玉
TVスイッチインタビューも併せて見たが、二人の感覚~思想が同調して読むものにも良く伝わる。
坂本 龍一/福岡 伸一
花村萬月「東風解凍」、橋本治「牡丹華」は絶品。
瀬戸内 寂聴/絲山 秋子
時代劇のミステリー。難しい言葉があるものの分かりやすいストーリー、下級武士の悲哀と一途さが伝わる。
青山 文平
初め短編集と思いタイトルロールの 部分を先に読んでしまった。久し振りに面白い小説。芥川賞を取った作品とは月とすっぽん。最後の説明も良い。
池澤夏樹
この著者にはどんな読書力があるのか?想像を越えるエネルギー。単に博識・博学多才と言えぬスーパーマン。
3冊のうち最も読み応えあるか。最後の方でやや青臭い所があるものの現役の医師のこれ程の文才に感心する。
夏川 草介
読みやすい文章、分かりやすい話。飾らない素朴なエッセンスが伝わってくる。いろいろな葬儀の話題は新鮮。
椎名誠
五木の対談上手に姜の誠実さがうまく対応していて、読みごたえのある対談。
五木 寛之/姜 尚中
文才ゆたかな、ユーモアのある現役の医師。最後まで一気に読ませてしまう、途中で止められない物語。