匿名ユーザー

2件のレビュー

レビュー

散歩に行くたび、あたかも自分自身を置いていくような気分になった。街路の動きに身を委ね、自分を一個の目に還元することで、考えることの義務から開放された。 好ましい空虚 世界が変化し続けるその速度は、ひとつのことに長く心をとどまらせるのを不可能にした。 あてもなくさまようことで、すべての場所は等価になり、自分がどこにいるかはもはや問題ではなくなった。 散歩がうまく行ったときは、自分がどこにもいないと感じることができた。 →ゼロになることの快感

ネタバレを読む

ガラスの街

ガラスの街

ポール・オースター/柴田 元幸

本棚登録:0

私が幼少年次の柔らかな甘い思い出を失う時期が、正に、私の肉体が完全な健康へ向かう時期と符合しているのである 真夏の死、解説

ネタバレを読む

真夏の死改版

真夏の死改版

三島由紀夫

本棚登録:0